C016 クラッチオペレーティングシリンダー
レポート提供 なんでも屋氏@神奈川

事前準備 オーバーホールキットの購入
参考 整備要領書 C-6
事前注意事項 ジャッキのみでは危ないので、できるだけ馬を使いましょう

最近、愛車のクラッチが重いような気がしませんか?クラッチオペレーティングのゴムブーツをめくって、このようにオイルが垂れたらオーバーホール必須です。車が動かせなくなる前に行いましょう。
ディーラーか部販でオーバーホールキットを購入します。
ジャッキアップして馬をかませたら、オペレーティングを固定しているボルト2本を緩めます。オペレーティングを取り外す前に、クラッチ配管のボルトを軽く緩めておきます。緩めすぎるとクラッチフルードが漏れだします。
外れてぶらぶら。以後作業完了まで不動車となります。この状態で固く締まった配管のボルトを緩めるのは至難の業です。おとなしく上に戻りましょう。←やった奴
オペシリからゴムブーツとロッドを取り外します。ロッドは再利用するので、綺麗に掃除しておきます。ブーツはゴミ箱へ。
シリンダー内の部品やクラッチフルードが飛び散らないように、ビニール袋をかぶせておいてクラッチペダルを2,3回踏みます。
あら不思議、ピストンが飛び出します。オペシリを切り離してエアーで吹き出させるのが正しい方法のようです。
取り外したオペシリとピストン。
下がオーバーホールキットに入っていたスプリングとピストン。
シリンダー内部が荒れている場合、1200番ぐらいのペーパーで軽く磨きます。その場合、円周方向にのみ磨くように。前後方向への磨きは禁止らしいです。磨きすぎも厳禁。失敗したらOH後にフルードが漏れます。諦めて新品のオペシリを手配しましょう。やらないほうが無難かも?←やってない奴。
新品のスプリングとピストンをシリンダーに押し込みます。シリンダー前部の凹みにグリスを塗ります。ロッドを新品のゴムブーツにセットして、オペシリに装着します。配管を接続して規定のトルクで締め付けます。銅ワッシャーが二枚あるので忘れないように。銅ワッシャーは多分再利用不可部品だと思いまので、几帳面な方は事前に用意しましょう。ちなみに再利用しましたが今のところ問題は出ていません。オペレーティングを2本のボルトでミッションに装着します。
からっぽのカップにブレーキフルードを注入します。
まず、こちらのニップルを緩めてフルードが出るまで放置。マスターのオイルレベルに注意。フルードが出てきたらニップルを締めます。
エア抜きの工夫 次にオペシリのニップルを緩めてフルードが出てくるまで放置します。こちらもマスターのオイルレベルに注意。配管全体にオイルが回ったら、上の順番でエア抜きを行います。エア抜きの要領はブレーキと同じです。オペシリのエアは抜けにくいので工夫が必要です。 上記の状態では車の前が上がっています。オペシリのニップルは後ろにあるために、オペシリ前部にできた空気たまりはそのままではニップルからは抜けません。1. 前部に馬をかった状態で、リア側を前より高くジャッキアップする2. オペシリを外した状態でニップルを一番高くなるような向きにするのいずれかの状態にしてエアを抜くことをお勧めします。2の場合、オペシリを再装する際にシリンダを押し込むことになります。オペシリ内のフルードが逆流して、マスターからあふれますので注意が必要です。←やった奴。1の方法のほうが良さそうですので次があったらこちらで行うつもり。
最後にクラッチペダルの遊びをお好みに調整します。12mmのスパナでロックナットを緩めると、ネジを切ってあるロッド部に7mmのスパナがかかる凹みがありますのでそこにスパナをかけてロッドを回します。作業性は最悪ですので、覚悟を決めて運転席に潜ってください。
使った工具 メガネレンチ 12mm、14mmスパナ7mm、12mm
作業後の注意 漏れたフルードは塗装を痛めます。早めに綺麗にお掃除しましょう。
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