|
リアデフケースを降ろすのは非常に手間が掛かります。デフケースすぐ下のハイキャスユニットを外す方法もありますが、今回は手間は掛かっても間違いない方法を記載致します。デフケースは写真のように、後ろ側がリアサスペンションメンバに刺さっていますので、上記事前作業を全て行っておくと、デフケースを降ろす時に役に立ちます。但し、かなり遠回りな事もしていますので、必ずしもこの通りでなくても良いと思います。 |
|
付帯作業が終わりましたら、いよいよデフそのものを分離して行きます。左右のドライブシャフトを外して行きましょう。14ミリのメガネです。ここもマーキングしておきます。フロントと違ってシャフトが刺さっているような事はありませんので、分離は簡単です。 |
|
付帯作業のフューエルタンクまで外れていると、このように非常にアクセスし易くなっています。リア2個のナットは19ミリですが、スタッドボルトが出っ張っていますので、ディープソケットが必要です。かなり固いので、これが一番の山でしょう。 |
|
デフケース上には油圧ユニットが取り付けてあります。また後ろ側左右に後輪回転センサーユニットがあります。デフケース前側上(整備要領書C62参照の事)のボルト(14ミリ)は手探りでも簡単に外せますが、センサーユニット取り付けボルトはそのままでは工具が入りませんので、デフを少々動かしてからになります。(ハイキャスユニットを外した場合は出来ます。) |
|
デフケース上の油圧ユニット取り付けボルト3個のうち後ろ側2個はメンバーの上あたりになります。アース線と共締めです。14ミリのソケットと首振りがあると便利でしょう。 |
|
油圧ユニットを切り離すと、デフケースそのものが前のほうに少々移動出来ます。下側にジャッキをあて、前にはウマをあてておきます。落とさないように慎重に前に移動させ、後輪回転センサー取り付けボルトも外します。回転センサーは液体パッキンのようなものでシーリングされていますので、隙間にスクレーパーのようなものを打ち込んで隙間を作り、後方へ引き抜きます。デフケースについているものを全て分離したら、前後でバランスを取りつつ、少しずつ下ろして行きます。 |
|
やれやれ、やっと下りました。一人で持てない重さではありませんが、40k以上はあると思いますので、下にダンボールなどを敷いておくと、車体下から引っ張り出しやすいと思います。 |
使った工具 |
14ミリ超ロングメガネ・マイナスドライバ・14ミリソケット・エクステンション・首振り・スクレーパー・プライヤ・2.5tジャッキ・19_ディープソケット |
作業後の注意 |