B011 スロットルセンサー
レポート提供 さくさく氏@静岡

事前準備 なし
参考 整備要領書追補版T B-199〜
事前注意事項 なし

スロットルセンサーの交換です。理由はアイドル時にエアコンを掛けると、時々きちんと補正が入らずに規定アイドル回転数(950)を保てない時があり、自分のECU(東名レイテック)の画面で確認していると、その症状の時アイドルスイッチ(現在アイドリング状態かどうかを感知するスイッチ)がOFFになっている事から、この判定は何処で行っているのか?をまず確かめた所、アクセルワイヤーの掛かるすぐ横についている箱である事が判りました。この箱は小さいながらスロットルバルブスイッチとスロットルセンサーを兼ねているそうです。取り付け取り外し、並びに調整(箱の位置をわずかに動かす)は7ミリのボルトを緩める事で可能です。少々狭いので、7ミリでなおかつセミディープがお勧め。整備要領書追補版TのB199ページより、現在使用中の部品に不具合がないかの確認方法はそちらに載ってますので参照下さい。今回は新品に交換前提ですので細かい事は気にしません(笑)。
規定値としてアクセル全閉でのスロットル電圧は480mv〜510mv、全開時は4V以上ですので、全閉状態でこの電圧である位置で固定します。新品の場合は間違いないと思いますが、アクセルワイヤの掛かる所を指で「開方向」に押して、全閉時の電圧+30mv程度でアイドルスイッチOFFになる事を確認します。フルコンやサブコンなど、スロットル電圧とアイドルスイッチが確認出来るものをお使いの場合は簡単でしょう。通常、部品を交換しますと規定の電圧でのスイッチのON⇔OFFとなっておりません。その場合、センサーのリセットが必要ですので以下の手順で。まず、IGN−ON(エンジンを掛けなくても良い)で480mv付近の電圧が出るようにセンサーの位置を決めます。続いてエンジンを掛けますが、その状態で箱の上側から出てる線から続くカプラ(画像リンク参照)を抜きます。エンジンは停止してしまうと思いますが、それでセンサーがリセットされ、次回よりその電圧が全閉=正しい電圧となります。(エンジンは掛かっていなくても良いかどうかは未確認です。)
上記のような電圧やスイッチを確認出来る環境でない場合、整備要領書に従って確認する必要がありますが、一人は運転席で回転数を見ながら、もう一人はエンジンルームを見ながらテスターで、という作業になるかと思います。センサーの位置固定を間違いなく行ったら、アクセルワイヤの張り具合も今一度確認する事をお勧めします。張り具合の方法はB249に載っています。あまり張りすぎるとアイドルスイッチ感知に支障が出ますので、ほどほどにしておきましょう。また、今回はアイドルスイッチの観点からの交換をしましたが、2500〜3000回転付近でじわっとアクセルを踏んだ時に微妙に引っかかる感じがしてスムーズに加速していかないという不具合も抱えていた為に、両方の不具合に関連するのでは?という点から新品に交換を行いました。激しいアクセル操作では気がつかない微妙な症状の為、お心当たりの方は一度チェックする事をお勧めします。ディーラーなどのコンサルトによる診断が可能だと思います。
使った工具 7ミリのソケット(作業性を考えると出来ればセミディープ)と小型ラチェット
テスター(デジタル式推奨)もしくは電圧などを確認出来る装置
アクセルワイヤー調整用に14ミリのスパナ×2
作業後の注意
Copyright(C)2008 The 32Hozonkai All Rights Reserved.