B009h エンジン8
レポート提供 Neko氏@神奈川

事前準備 シムを入れる小さなビニール袋、油性マジック、ノート、ボールペン、ガムテ、パーツクリーナー、ウエス、スレッドコンパウンド、パーツクリーナー、パーツクリーナーのノズル(ヘッドボルトのワッシャー、バルブスプリングシート、バルブスプリング用のシムをヘッドへ入れる時に使用)、懐中電灯、OILジョッキ、エンジンオイル(少々)、室温計、ピンセット
参考 整備要領書追補版T B-
事前注意事項 ヘッドに取り付けるパーツは数が多いので、作業台の上に予めきちんと並べておく事。作業し易いように作業台とエンジンの位置を決めておくこと。

ヘッドボルトのワッシャーです。右が純正品で、左がTOMEIさんの強化品です。強化品の方が厚くて『硬そうです(笑)』ここでヘッドを組み直す事になってしまいましたので(爆)ちょっと『保険かけとこっ^^;』という感じで入れる事にしました。純正のワッシャーが強度不足というわけではありませんので気にしないでくださいね^^
ヘッドを組みなおす羽目になった理由。。。それは、レポート(エンジン6)で記載した写真61枚目〜66枚目の作業が。。。『逆だった為です(爆)』言い訳は一切しませんっm(_ _)m現実に間違えちゃったんですから組みなおすしかありません。はじめて組むんだからこんな事もあるさっ!勉強勉強っ!と自分に言い聞かせるものの、最初にその事実を知った時は『んだぁぁぁぁあああああああ!。。。。。。orz。。。っと。』作業はレポート6まで一気に後退です。ヘッドの内部パーツを全て取り外し、今度は間違えないように何度も確認しながら元に戻しました。そして。。。レポート8まで一気にワープ(爆)これ読んでる皆さんはおいらみたいな事にならないようにして下さいね^^;さぁ、2回目のバルブクリアランス測定準備です。
1回目の測定は既に終わっています。その時の結果は『全て、もっと薄いシムが必要』という結果でしたので、計算結果に基づいて購入したシムを、ヘッド組みなおしと同時に投入です。作業自体はレポート7までと同じですね。ヘッドを真上から見ますと、シックネスゲージを入れる際、手を入れる隙間があまり無い事がわかります。よね?(笑)親指が細い方はそこまで苦労する事はないと思いますが、運が悪い事においらの親指は。。。^^;測定自体は嫌いではありませんが、親指の痛さに少々『鬱になりました^^;』が、この作業をおろそかにすると今までの苦労が水の泡になりますので。。。ファイットーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!(爆)
今回使用しているのはKTC製のシックネスゲージです。5つのゲージを駆使して測定しています。プラグ側から差し込むゲージは1.5mm〜2.0mmを1枚のみと決まっていますので特に問題はありませんが、反対側から差し込むゲージは『残りの隙間がどのくらいあるのかを探る為に色々な値を組み合わせなければいけません。』測定していて思った事は、0.04mm〜上の数字で、0.01mm刻みの値が全て揃っているシックネスゲージがあってほしいなぁ〜^^;って、既にあるのかな?^^;何を基準にシックネスゲージの値があるのかはわかりませんが、何故か数字が飛び飛びになって入っていまして。。。こちらが希望する値を組み合わせようとすると、あちこち探さなければいけません。慣れてらっしゃる方はシックネスゲージに入ってる値そのものが頭の中に入ってて『チャチャッ』っと数字を組み合わせて作業されるのかもしれませんが、おいらみたいな初心者には『えーっと、えーっと。。。これとぉ、これがぁ。。。』と。。。不器用ですいません(笑)
2回目の測定時の気温は8℃でした。バルブクリアランスの規定値に、補正が+0.01mm入る事になります。気温が20±5℃ですとIN:0.45mm、EX:0.38mmで、おのおの±0.03mmの公差なんですが、8℃ですと、IN:0.46mm、EX:0.39mmとなり、公差が±0.03という事になります。この値に対し、どれくらい『差』が生じているのか?規定値に近づける為にはどのサイズのシムを選択すればよいのか?を、導き出します。
バルブクリアランスの測定結果をキレイにノートへ記入。。。って汚いです(爆)ま、各測定箇所の値が『後でちゃんと読めればいいんですっ!(笑)』
バルブクリアランスは1回目の測定結果の計算に基づいてシムを24個購入する事により『全て丸く収まる。』というものではありません。測定結果から計算上求められる必要なシムの厚さは、あくまでも理論値(理想の値)です。購入する際は、その理論値に最も近い値のシムを選択するだけですので、決して計算上必要なシムが『来る』とは限りません。ですので、必要なシムの厚さを計算上求めた後、同じ値のシムを重複して発注する必要がある場合などは、『ちょっと多めに^^;』シムを購入しておくと後々楽かもです。おいらはそうしました^^;新しく購入したシムは、マイクロメーターで全て測ります。まず、その実測値をノートに書いておき、次にバルブクリアランスの実測値を記入、2回目の測定では、バルブクリアランスの値は殆どが規定値±0.03mmには入っていたものの、コレで良しとすべきか、この公差を更に詰めるべきか迷いに迷った末、±0.01mmまで挑戦する事にしました。この小さな値が後々どのような違いになるのかなんて事は現時点ではわかりませんが、さくさく氏のエンジンも7回測定して±0.01まで詰めていることですし(爆)ここは一つ、チャレンジしてみることに。運がよかったのは、24個中13個は計算上±0.01mmの公差に入っていたという事です。残るはあと11個。。。というところで、今回の作業は時間切れになってしまいました。
バルブクリアランス測定終了後、カム部分に埃等が入らないようにロッカーカバーを仮止めする事にしました。ところで皆さん、このロッカーカバーに見覚えありませんか?一見34GT−Rの純正に見えるこのロッカーカバー。。。実は、さくさく氏オリジナル塗装による、とてもキレイなロッカーカバーで、記念すべき32保存会第一回全国総会で販売されていたにもかかわらず『誰一人として見向きもしなかったロッカーカバーなんです(核爆)』売れ残ったら買っちゃおっ^^と密かに思ってましたが。。。何か?(笑)
最後にロッカーカバーを装着し、今回の作業を終了しました。
使った工具 マイクロメーター(デジタル版)、Tレンチ、トルクレンチ、モンキーレンチ、メガネレンチ各種、ソケット各種、シックネスゲージ、バルブスプリングコンプレッサー
作業後の注意 ブロック、ヘッドに埃が入らないようにして保管する事
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