A001 ジャッキアップ
レポート提供 さくさく氏@静岡

事前準備 特に有りません。
参考 整備要領書追補版T A-7
事前注意事項 出来るだけ水平な場所で行って下さい。

まず、車高が低くてジャッキが入らない車両が殆どだと思いますので、スロープに乗り上げて車高を稼ぎます。このスロープは輸入工具のお店アストロプロダクツやストレートなどで買えます。材質はお好みですが、このタイプはたまに乗り上げ方が悪いと後ろへ吹っ飛んで行くので(^^;十分気をつけて下さい。スロープは前後両側で合計4個同時に使用します。ちなみこれはストレート製です。
スロープに乗り上げてサイドブレーキを引いたら、前側よりジャッキアップします。整備要領書に載っている左右のジャッキポイントは簡単に凹みますのでお勧め出来ません。恐らく2柱リフト等で4点で同時に上げるのは問題ないのでしょうが、タイヤ交換など一ヶ所づつやると、間違いなく潰れますので緊急の場合を除きやめた方が良いと思います。ジャッキを掛けるポイントはオイルパン後ろに見える左右に渡ったフロントサスペンションメンバの真ん中です。下から見ると大きな×印があります。
ジャッキで必要な高さまで上げたら、用意しておいたウマ(リジットラック)をあてがいます。場所はジャッキをあてたフロントメンバの両端です。ウマは必ずゴムが付いたものを使用しましょう。車体側を傷つけないのは元より、ズレの防止にもなっています。ジャッキアップ量ですが、御自分のやられる作業に合っていないと作業がやり難くなりますので、必要十分な高さを確保して下さい。
続いてリア側です。リアはフューエルタンクが手前にあるので若干判り辛いのですが、フィンの付いたリアデフケースの向こう側(フロント寄り)です。ここにデフケースを支えるステーがあり、これがリアサスペンションメンバと繋がっていますのでここに掛けます。掛けやすいからと言ってデフケースには絶対掛けない様にして下さい。アルミですので場合によってはフィンが欠けたりしますし、ケースが壊れてしまうかもしれません。
ジャッキアップしたら、同じくリアサスペンションメンバにウマをあてがいます。リアは平な所がありませんので、十分注意しながらこの丸く出っ張った所に掛けます。(写真は右)
左もちょうど反対側の同じような部分です。こちらも湾曲していますので、ジャッキを緩める際は慎重に行います。
無事4ヵ所載ったら、全て間違いないか今一度確認します。また、余分なウマがある場合は左右に通っているシャーシのフレームの下あたりに保険として置いておきます(支えては居ない)。作業中に地震などがあって万が一ウマが外れても、脱出できるスペースが出来るかもしれません。無い場合はタイヤなどを置いても良いのですが、タイヤは重く、作業をする際邪魔になる事もありますのでご注意を。ウマなら下周りの作業中に動かす事が出来るので、何かの支えなどに使う事も出来ますので。
使った工具 スロープ4枚・リジットラック4個(8個)・2.5tジャッキ
作業後の注意 長期に渡る作業の場合、日々作業前にウマがしっかり掛かっているか確認後に作業を行う事を心がけて下さい。作業のプロでもちょっとした気の緩みから亡くなってしまったケースがあります。

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