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    • アイドラーベアリング
      • タイミングベルトの回転を保持するプーリー(滑車)。テンショナーベアリングと対になっており、こちらは調整などはない。テンショナーベアリングと共に、新品の回転が意外と重く使い古したもののほうが軽く周る。
    • RB26DETT
      • BNR32からBNR34まで搭載された直列6気筒のエンジン。RBはResponse & Balance、26は2600cc(正確には2568cc)、DETTはDOHC Electric gas injection Twin Turboの略。 
    • ATTESA(アテーサ) E-TS
      • 後輪をベースに駆動させ、走行条件に応じ前輪のトルク配分(0:100〜50:50)を行う電子制御式の4WDシステム。ATTESAはAdvanced Total Traction Engineering System for All、E-TSはElectronic Torque Splitの略。
    • インテーク側
      • エンジンの空気吸入側を指す。GT−Rでは助手席側にエアクリーナーフィルターなどがあるが、ぐるっと周って運転席側が「エンジンを基準としたインテーク側」となる。
    • 引用
      • 自分の文章に、他の文章や古人のことばなどを引くこと。(角川新国語辞典ISBN4-04-011600-3定価¥2300より引用)
      • 著作権法第32条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
    • ウォーターポンプ
      • LLC(冷却水)を循環させる為のポンプ。エンジンフロント側、オイルポンプ上に位置する為、タイミングベルト交換時等に一緒に交換作業を薦められる。単体で壊れる事は殆どないが、シーリング部分からの水漏れはあり得る。標準用とN1用と存在する。またBNR34はブロックの取り付け部分形状が若干違う為、使用する部品は注意が必要。
    • エキゾースト側
      • エンジンの助手席側を指す。ターボ車は排気を利用しているのでタービンも当然こちら側に着く。
    • オイルギャラリー
      • エンジン内でオイルの主な通路の事を指す。オイルポンプにより圧送されたオイルはこの通路を押され、各部分に供給される。
    • オイルストレーナー
      • エンジン最底部のオイルパンに自重落下したオイルを汲み上げる際の通路。入り口にはゴミを漉す網がついている。
    • オイルジェット
      • オイルパン、オイルポンプと似ているが実物を見た事がある人はかなり少ないはずの部品。何故ならエンジンを分解し、クランクまで辿り着かないと拝めない部品だからである。圧送されてきたオイルをピストン裏面に向かって吹き冷却させる大切な部品である。ブロック内部に直付けされるが、何故か多くのエンジン部品の中でこの部品だけ12角のソケットを使用する必要がある。理由は定かではない。
    • オイルパン
      • エンジン最底部にあるオイル溜まり用の受け皿。RB26の場合は重量増を嫌って、ヘッドと共にアルミ製。ちなみに、時々エンジンオイルは下抜きが良いか?上抜きが良いか?という話を聞くが、オイルパン底はオイル切れを防ぐリブが数本縦に走っているので、どちらにしろオイルパンに溜まった全部のオイルを抜く事は不可能である。
    • オイルパンバッフルプレート
      • オイルパンの底部に取り付けられた板のこと。加速やコーナーリング時にオイルの偏りを出来るだけ抑える為のもの。更に性能を向上させた社外品も売られる。
    • オイルポンプ
      • オイルをエンジン各部に圧送する為のポンプ。クランク回転に同調(クランク軸に取り付け)している為、取り付け部に不具合が出るとエンジンブローを招く。その為、後期方より取り付け部分の改善がなされた(当データベース「色々な違い」参照のこと。)
    • オルタネータ
      • 発電機の事。エンジン(クランク)回転からベルトを介してプーリーが回転され発電する。

か行

    • ガイド打ち換え
      • バルブガイドを打ち換える作業の事。OH時に純正よりも硬い材質のものに換えるケースが多い(欠け防止の為)。材質の膨張率(温度)の違いにより取り付けられている(圧入)ので、打ち換えは通常専門業者に出される。
    • 組み付けペースト
      • ワコーズから発売されている、エンジン組み付け時にオイルの代わりとなるペースト。オイルと違って熱が加わらない限り油膜が保持され続けるので、組み付けに時間が掛かってもドライスタートにならないという大きなメリットがある。1本5000円ほどするが、RB26組み付けには半分ほどあれば十分だろう。
    • クランクシャフト
      • エンジンで最も重要な部品の一つで、爆発によるピストンの上下運動を受け止め回転運動に変える部品。RB26の場合直列6気筒の為、前後に長く重い。6本のコンロッド(ピストン)を取り付ける為、7箇所の軸受けで支える。重さは20k程度あり、年式によって若干の違いがある(詳しくは当データベース「色々な違い」にて)。
    • クランクプーリー
      • エンジン最前部下側についているプーリー(滑車)。クランクの回転に直結しており、ベルトを介してパワステポンプ、オルタネータ、エアコンコンプレッサ、ウォーターポンプ(とラジエターファン)を回転させる重要な役割を持つ。これを取り付けるボルトのトルクは強大で実に47k。ホイールナットが11k程度と比べるととても大きな力で取り付けられているかがよく判る。締め付けには長さ1M程度の巨大トルクレンチが必要。
    • クランクベアリングキャップ
      • クランクシャフトを支えるキャップのこと。上側はシリンダーブロックであり、クランクとの間にはメタルと呼ばれるオイル潤滑を利用したベアリングが使われる。ビーム状(はしご状)。
    • 研究
      • 深く調べ考えて物事を究め、明らかにすること。(角川新国語辞典ISBN4-04-011600-3定価¥2300より引用)
    • コンロッド
      • ピストンとクランクを接続する重要部品。コンロッドの下端がクランクの軸に掛かっている。その為そこにはメタルが介在するが、こちらを一般的に子メタル(もしくはコンロッドメタル)と呼ぶ。

さ行

    • サーモスタット
      • エンジンブロックに取り付けられている。純正では76度で開弁するようになっている。形状記憶合金(バネ部分)を使用し、一定の温度になると開く単純構造。ローテンプ(低温)タイプの社外品もあるが、あくまで低い水温で「開き始めるだけ」なので、その効果は劇的で無い。
    • 32保存会(http://www.32hozonkai.info/
      • 日産スカイラインGT-Rの中でR32型(BNR32)だけのオーナーズクラブ。車やバイクなど工業製品は年々マイナーチェンジやモデルチェンジをして行くものだが、あえてBNR32という歴史に残る車(単一車種)だけで集まる事に意味があると考えたさくさくが2006年6月に酔った勢い(笑)で発足。まだまだ決して多い人数とは言えないが、BNR32オーナー同士しか判らない車に関する悩みや相談、それらによる人の繋がりを第一に「ただの車のクラブ」とはまた一味違ったものにして行きたいと考えている。また、ゆくゆくは32保存教と言う宗教法人として認可してもらうという壮大な計画もあるが、今は内緒にしておいてくれたまえ(w。ちなみに「32保存会」ではなく正しくは「32保存会(数字も全角)」。また当データベースは「32Labo(全て半角)」が正しい名称。
    • シートカット
      • バルブシート(バルブ着座面)の角度調整の事。通常、専門業者に発注される。
    • シリンダーブロック
      • シリンダーヘッドと並び、エンジンの主な構成をする大型部位。ピストンが上下するシリンダー筒を気筒分持ち、クランクシャフトも受け止める。エンジンの特性はヘッド側になるが、エンジンそのものの「素性」を決定付けるのはシリンダーブロックである。RB26の場合、600馬力を出す事を前提に設計されていると言われる。
    • スタッドボルトリムーバー
      • エンジンブロックなどに植えつけられたスタッドボルトを外す際、利用すると簡単な特殊工具。これがなくてもダブルナット式で外したりする事は出来るがあると重宝する。但し、締め付け時はねじ山を破壊する可能性があるのであくまでダブルナット式をお勧めする。
    • スラストメタル
      • メタルの中でも前後方向の力を受け止めるメタルの事。RB26では4番メタルがこれにあたり、唯一前後方向の力を受け止めている。クランクシャフトはクラッチを切った際にわずかではあるが前(前期プッシュ式)、もしくは後ろ(後期プル式)に押されている。
    • スレッドコンパウンド
      • ボルトネジ山・首部分などに塗る、カジリ防止用の油?これを塗っておくときちんとトルクが掛けられるし、焼きつき防止にもなるので重要部位にはお勧め。
    • スーパーファインコート
      • GT-R車などに採用されたフッ素樹脂塗装の事。塗装最上面にフッ素樹脂塗装を施した高外観塗装で、撥水性に優れる他、化学変化を起こしにくい為、長期間に渡って塗膜を維持する事が出来る。
    • スライディングハンマー
      • 棒状のものに重りを付けた特殊工具の一種。重りを一機に端まで引っ張って棒を打撃し、その力で圧入されているベアリングなどを引き抜く。

た行

    • ダイヤルゲージ
      • 100分の1mmなどの精密な測定をする際に使用する時計型測定器。一般的に台座が磁石になっており、エンジンブロックなどに貼り付けて使用する。デジタル式もあるが高価である。
    • テンショナーベアリング
      • タイミングベルトの張りを調整しているプーリー(滑車)。タイミングベルトの張り具合はバルブタイミングに影響を及ぼすので、適切な調整が必要。ディーラーなどでは作業時やや強めに張る傾向が強く、ベルト交換時に音が出る場合がある。ベルトが馴染んでくると次第に無くなるはずなので極端な異音以外は心配する必要はない。
    • トランスファー
      • Transfer(移し変える等)。エンジン回転を分配する装置。4輪駆動車などに搭載されている。BNR32の場合ミッション後端に接続されており、そこから前輪への駆動が分配されている。
    • トルクレンチ
      • ボルトを締める際に決められた力で締めるのに必要。どんなボルトにも指定の締め上げトルク(力)があり、特にエンジン内部ではその規定に沿う必要がある。設定した力になるとカチンと衝撃が伝わるプリセットトルクレンチの他、目視で現在のトルクが判るビーム型、デジタル表示型など、種類がいくつかあるがいずれも高価な工具の部類である。

な行

は行

    • パワステポンプ
      • パワーステアリング機構の油圧を発生させるポンプ。
    • ピストン
      • 燃焼室での爆発エネルギーを受け止めてコンロッドを会してクランクに伝える役割を持つ重要な部品。RB26では軽量なアルミニウムが使用される。標準用とN1用では下記に記すピストンリングの位置が若干違い、N1用はフリクションを低減させる狙いがあるが、材質は全く同じであるとのこと。
    • ピストンリング
      • ピストンの周りに取り付けられたリング。トップ、セカンド、オイルと3種類はめられている。一番下のオイルリングがブロック側のシリンダー壁についたオイルを書き落とす役割を持つ為、オイルリングと呼ばれる。取り付けの都合上、必ず切れ目がある為、3本のリングのあいくち(切れ目)はそれぞれ位置をずらし、圧縮漏れやオイル上がりを防いでいる。
    • ピストンリングコンプレッサー
      • ピストンをシリンダーブロックに組み付ける際に使用する特殊工具。
    • ピストンピン
      • ピストンとコンロッドを連結する部品。ピストンがアルミに対してこちらは鉄。両サイドのクリップにより固定されている。ピン内部は軽量化の為、外側に向かって薄くなっている。
    • BNR32
      • R32型スカイラインGT-Rの呼称。型式記号の説明を見て頂くと判るが、本来はEBNR32もしくはKBNR32と呼ぶようだ。EBNR32は陸運局届出の名称で頭のEは53年排ガス規制適合車の意味。KBNR32は日産社内での名称でKはクーペを示す。
    • 批評
      • 物事の善悪・美醜を見きわめ、意見を述べること。(角川新国語辞典ISBN4-04-011600-3定価¥2300より引用)
    • プラスチゲージ
      • 髪の毛ほどの細さのプラスチックの線。オイルクリアランスなどとても細い隙間を測定する場合などに使用する。潰れ具合により目視で計測する為、やや曖昧な計測となる。いくつか種類があるが、RB26の場合は緑のパッケージを使用する事になるだろう。
    • ヘッド
      • シリンダーヘッドとも呼ばれる。RB26の場合、黒いシリンダーブロック上部に載せられた銀色のアルミ部分の事を指す。ここにはカムシャフトやバルブ機構が組み込まれており、ヘッド下端面は燃焼室屋根となる。カムシャフト軸受け部分に別部品でのベアリング機構(例えばメタル)は無く、ヘッドそのものが軸受けとなっている。その為、一体加工(穴あけ)されたヘッド本体とカムシャフトを押さえているキャップ部分の組み合わせを変える事は出来ない。後端、よくオイル漏れを指摘される半月状のゴムシーリングの部分は、ヘッド製造時に後ろからドリルでカムシャフト取り付け部分を一機に穴空け加工する為に出来る穴である。
    • ポート
      • 空気の通路の事を指す。メーカー製造時についた通路内段差を取り除いたり、平滑処理・径路拡大等、吸入(排気)効率を高める為の加工をポート加工と呼ぶ。

ま行

    • ミッション
      • 変速装置の事。エンジンと車輪の間にあり、ギアの比率(組み合わせ)によって車速を変更する事が出来る。BNR32の場合前進5段+後進1段切り替えで前進4速がエンジン回転と1:1のギア比。BNR34等は6段切り替え。
    • メタル
      • 薄い半月形状(板)のベアリングのこと。RB26に限らず、エンジンのクランク部など高回転部分に使われる事が多い。それそのものはただ板であり、支える対象(例えばクランク軸)との間にオイルを保持する事で軸受けの役割を成す。
    • 面研
      • 一般的にヘッドとブロックの接合部の平滑を出す(面を研磨する)加工の事。新品時も加工はされているが、通常OH時などに更に平滑を出したり、湾曲を修正する。多く研磨するとシリンダーや燃焼室の容積、バルブタイミングなども変わってしまうので注意が必要。

や行

    • やまびこ公園(http://yamabiko.okaya-park.com/
      • 長野県岡谷市にある複合施設を伴った公園。施設内にスカイラインミュージアムを有する為、スカイラインの聖地などと呼ばれる。年に2回ほどスカイランフェスティバルなども開催され、当日は全国よりスカイラインファンが多く集まる。最寄ICは長野道岡谷IC。
    • 4WD
      • 4 Wheel Drive(4輪駆動)の略。トランスファーと呼ばれる分配装置によってエンジンの回転を4輪全部に伝える駆動方法の事。常時4輪駆動のフルタイム4WDと、必要な時だけ4輪駆動に出来るパートタイム4WDとある。


ら行

わ行