色々な違い

■ クランク角センサーの違い

エンジンルームを眺めると真っ先に目に入るエンジン前側に取り付けられたクランク角センサー。EX側のカムシャフト前端に取り付けられており(取り付け部分の目視は出来ない)クランクの角度を割り出す重要な部品であるが、明らかに形状が異なる2種類が存在する。どちらも使用可能。

日立製 23731-08U00 ¥40000
三菱製 23731-02U11 ¥40000

■ 前期と後期のクランクの違い

後期型以降クランクシャフト前端のオイルポンプ接点の幅が広げられ、信頼性が向上している。前期型ではこの部分の破損→オイルポンプ回転不良→オイル供給の停止によるエンジンブローという最悪の事態を引き起こす事例があった(チューニング車)。写真一番右はJUNオート(http://www.junauto.co.jp/)製オイルポンプドライブカラー(1013M-N001¥14700要加工)装着の前期クランク。取り付ける事によって後期型と同等となる。

オイルポンプとの接点 前期型 後期型 JUN製ドライブカバー
■ ウォーターポンプ

BNR32のウォーターポンプは1種類だが、OH時などに交換を要する場合、後のBCNR33以降のN1仕様を利用する事が多い。N1仕様は高回転時のキャビテーション(泡立ち)を抑える為にブレードの数が少なくなり、裏側に板が追加されている。写真ではやや判りにくいが、取り付けボルトの1箇所が長穴になっており、32標準シリンダーブロックでは水漏れするので穴を埋めるなどの加工を必要とする。

標準 N1用 34標準(参考)
■ オイルストレーナーブロック接合部Oリング
オイルポンプによるもの)が、ブロック接合部において、初期型ではゴムのOリングであったものが後に板状のガスケットに変更されている。理由はさだかではないか、現在もOリングは入手可能である事を考えると、パッキン側の問題ではなくストレーナーそのものの製造工程の簡略化ではないかとも考えられる。

写真は左からストレーナー取り付け部分と初期タイプのOリング、後のガスケット。中央がストレーナーを横から判りやすい形状にて。右はブロックとオイルパン接合直前の写真。オイルパン中央に入り込むストレーナーがよく判る(写真は東名パワード製、Gによる偏りを防ぐバッフルプレート仕様)。

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