BNR32カタログの比較

予約開始から最終生産車ラインオフまでに配布されたBNR32用のカタログを辿ってみる。BNR32が発売された当初は所謂バブル期であったが、その後日本経済は後退の一途を辿る。こういった時代背景も踏まえ、各モデルのカタログを比較・検証してみるのも面白いだろう。


■ 予約と発売時

R32型が発売となり、BNR32が発売されるまで配られたカタログ。写真のように2LのRB20をパワーユニットに、同じアテーサET-Sを搭載したGTS-4と兼用となっている。カタログ形状は以下記載の本カタログなどと比べると縦長で、むしろオプションカタログに近く、見開く形となっている。


8月の発売時に配布された総合カタログ。写真は全面となっており、表書きにGT-RとGTS-4の新発売が謳われているが、内容は全く掲載されておらず、R32型スカイラインの説明に終始している。またBNR32とはでも触れたが、このカタログの写真も見ての通り雨模様である。

■ 本カタログ


一番雑誌などでよく見かける前期型カタログ。前述の通り、表裏表紙でBNR32の後姿の写真となっているが、その向こうには暗雲が立ち込めている。中の写真も全部天気が悪いのだが、雨が降った直後ともとれる。上記の発売時のカタログの表紙は本カタログの9ページ目の写真を流用してると思われる。裏表紙まで入れて全24ページ。


限定500台のNISMOカタログ。観音開きの1枚もので、ホロモゲモデルのカタログだけあって標準車との違いのみに終始している。表紙のGT-Rのロゴはエンブレムをモチーフにしたロゴとはまた別で、旧NISMOロゴが懐かしい。


初期型と変わって夕焼けをバックに印象的な写真の表表紙である。説明書きについては1回目のマイナーチェンジで言われる「安全性の向上」を軸に書かれているが、採用されている写真について、そこに何かはっきりと違った印象を受ける。雨上がりの夕焼けにたたずむBNR32。これはBNR32をリリースした開発陣の気持ちの表れではないであろうか?リサイクルペーパーが使われ(エコマーク入り)初期型カタログと同じく全24ページ。


93年2月発行の後期型カタログ。表紙は写真が違うが8割方は中期型のそれと変わりない。追加された点としてVスペック(17インチ車)モデルの説明と一番最後のページにディーラーオプションパーツを掲載。全28ページ。


こちらは93年9月発行のもの。上記と同じに見えるが、リサイクルペーパーではなくなっている為表紙のエコマークが無いのと、設定色が7色から5色に減っている。


94年2月発行のもの。VスペックU登場が謳われている。VスペックUはトランクリッド右にステッカーが貼られるが、Vスペックにはステッカーは存在しないようだ。

94年9月発行のカタログ。Vスペックなどはなく標準車のみのカタログ。全24ページ。

■ オプションカタログ
前期型 上下に見開きのタイプの初期型オプションカタログ。写真が少ないのでアイテムが少ないように見受けられるが、裏表紙の表を見るとそれなりの品数。
中期型 左右に見開きの中期型時オプションカタログ。表紙にはReebokSKYLINEの写真。内容の写真を見るとかなりアイテムが増えているように感じるが、一覧表を比べると実は前期と殆ど変わりなくわずかに数が増えている程度である。
後期型 表紙を見比べると一目瞭然だが、表紙のBNR32が何処かへ行ってしまった。内容は中期型とほぼ同じだが、navanのオプションが若干追加されている。
ニスモ NISMO(日産モータースポーツ)発行のオプションカタログ。上記のオプションカタログに比べると、NISMOらしく、走る事についてのパーツばかりである。見開き。
(比較・検証の為、各実物カタログより表紙等をスキャンし引用させて頂きました)
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