エンジン主要諸元

■ RB26型DOHC・EGI(ECCS)仕様ツインターボチャージャー付エンジン


水冷式直列6気筒、DOHC、V型4弁配置、クロスフロー吸排気ポート、ツインターボとした。



写真はOH後の組立が終わり車体への搭載を待つ状態。左は構造が判るようにラジエターファンを仮設置している。ヘッドカバーは34Nurのシリカブレスに塗色。右はちょうど運転席に立ち上がって(出来る事なら)RB26を見るような状態(本来は見えないが)。後方には後期型のプル式クラッチカバー、スタータモータなどが見える。


■ 概要

出力向上

出力の向上 大型インタークーラーの採用
体積効率増大による高出力、高回転化 クロスフロー式4バルブDOHC方式の採用
出力向上及び低中速トルクの増大 吸気系にエアロダイナミックポートの採用
吸入効率の向上及びレスポンス向上 6連スロットルチャンバーの採用
排気干渉の低減及び出力・レスポンスの向上 ツインターボチャージャーの採用
燃焼素質改善 ペントルーフ型コンパクト燃焼室、ボアセンター付近のスパークプラグ配置など
吸入効率の向上 6連スロットルチャンバー、インテークマニホールド、コレクターインレットチューブなどの吸気系通路の拡大
点火時期を自動的に切り替えるシステムの採用による出力向上 ハイオクかレギュラーかをノックセンサーによりECCSコントロールユニットで判別
冷却性能の向上 各シリンダー独立の横流れ冷却方式採用
充填効率の向上、耐ノック性向上及び出力向上 金属ナトリウム入りエキゾーストバルブの採用
耐ノック性向上及び出力向上 サーマルフロータイプのクーリングチャネル付ピストンの採用
出力の向上 加給圧の電子制御化

静粛性向上

剛性向上 高剛性ディープスカート型シリンダーブロック及びバルク部の肉厚増大
ピストン打音低減 フルフロートタイプピストンの採用
音振性能の向上 メイン及びコンロッドのベアリング選択間嵌合組付の採用
減速時のサージ音低減 吸気系へのリサキュレーションバルブの採用
吸入空気音の低減 吸気系へのレゾネーターを採用
消費電力の低減及び騒音の低減 フューエルポンプコントロールモジュレーターの採用
音振性能の向上 エンジンとトランスミッションとの結合剛性向上
音振性能の向上 エンジンマウンティング位置の剛性向上
音振性能の向上 ダブルマスダンパー付クランクプーリーの採用
排気音低減 二重構造エキゾーストマニホールドカバーの採用

運転性向上

各気筒間の空燃費適正化の向上 シーケンシャル噴射の採用
広い範囲での空燃費補正効果の向上 空燃費の学習制御の採用
空燃費加減速補正効果の向上 スロットルセンサーの採用
空燃費加減速補正効果の向上 エアコンカットシステムの採用
レスポンスの向上 6連スロットルチャンバーの採用
レスポンスの向上 ツインターボチャージャーの採用
レスポンスの向上 吸気系にエアロダイナミックポートもの採用
レスポンスの向上 過給圧電子制御の採用
再加速時のアクセルコントロール性向上 吸気系にリサキュレーションバルブの採用

信頼性向上

信頼性の向上 コーティングを施したホットワイヤー式エアフロメーターの採用
冷却性能の向上 各シリンダー独立横流れ冷却方式の採用
耐久信頼性の向上 補機ベルトのポリVベルトの採用
シール性の向上 オイルパンガスケットに液体ガスケットの採用
耐久信頼性の向上 STPD歯形のタイミングベルトの採用
信頼性の向上 ECCSコントロールユニットに異常が発生した時のバックアップ機能の採用
冷却性の能向上 オイルクーラーの採用
ピストン温度低減 オイルジェットの採用
制御性の向上 ツイン小型ノックセンサーの採用
高負荷・高回転時の耐久信頼性の向上 クーリングチャネル付きピストンの採用
点火性能の向上 電子配電点火システム(NDIS)の採用

サービス性向上

サービス性の向上 電子システム診断テスター・CONSULTに対する診断システムの採用
サービス性の向上 オイルレベルゲージ取手部を明確にするため着色追加
サービス性の向上 オイルフィラーキャップを明確にするために上面の給油マーク大型化及び着色追加
サービス性の向上 補機ベルトの張り装置にアジャストボルト式の採用
サービス性の向上 白金プラグ採用によるローメンテナンス化

■ 諸元表

総排気量(cc) 2568
燃焼室形状 ペントルーフ型
弁機構 DOHCベルト駆動
内径×行程(mm) 86.0×73.7
圧縮比 8.5
圧縮圧力(kg/cu)/(rpm) 12.0/300
最高出力(ネット)(kg/rpm) 280/6800
最大トルク(ネット)(kg/rpm) 36.0/4400
燃料消費率(g/PS・h)/(rpm) 200/2800
寸法〔長さ×幅×高さ〕(mm) 870×665×675
弁開閉時期
吸気開〔上死点前〕(度) 7 
吸気閉〔上死点前〕(度) 53
排気開〔上死点前〕(度) 63
排気閉〔上死点前〕(度) 7(上死点前)
弁すき間
吸気〔温間〕(mm) 0.51
排気〔温間〕(mm) 0.44
アイドル回転数(rpm) 950
点火時期(BTDC°/rpm) 20/950
整備目標値
アイドルCO濃度(%) 0.1以下
アイドルHC濃度(ppm) 50以下
エンジンオイル(工場出荷時) 7.5W-30(SGターボ用)
オイルパン容量(L) 4.5
オイルフィルター容量(L) 約0.4
冷却水容量(L) 約9.0


■ エンジン本体
型式打刻位置 シリンダーブロック右側前部
採用号機 RB26-000505〜

・写真はBNR34用N1ブロック
 (単体発注のブロックの為NO.無し)
・部品番号:11000-24U00
・部品価格:¥126000-


■ 形状等

シリンダーブロック高さ(クランクシャフト中心より) 188.35mm
シリンダーブロック全長 621mm
ボア間ピッチ #3〜#4 98mm その他 96.5mm
シリンダーボア径 φ86mm
ストローク 73.6mm
クランクシャフトジャーナル径 φ55mm
クランクシャフトピン径 φ48mm
クランクシャフト全長 721.3mm
ピストンコンプレッションハイト 30.0mm
コンロッド中心間距離 121.5mm
メインベアリングキャップ形状 一体型(#1〜#7)
(1989年発行のサービス周報第629号を参考にさせて頂きました
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